まずは棚卸

自分らしく生きるためにまずは自分の棚卸をしてみるブログです

HSP

息子が人の気持ちを察することに長けているのか、

はたまたわたしが感情を表に出しすぎているのかわからないが、

そこが我々の関係性のネックになっていたように最近思う。

 

子どもを産んだ以上、

こうした方がいいよ、ということを教えていくのは親の役目だ。

だが、自分自身が幼い時に我慢して黙って大人の言うことに従わざるを得なかった、

そのことが非常に嫌な記憶として自分の中に残っている状態だったので、

わたしが言ったことに素直に息子が従うと、

非常に複雑なザワザワした気持ちになってしまっていたのだ。

 

良くないことをしていて、

「それは良くないことだからやめようね。」と言われてやめるのは、

何も悪いことではないと思うのだが、

『言うことをきかせてしまった…。』という自責の念が湧いてきて、

イライラしてしまうのだ。

わたしの感情がわかってしまう息子は、

『お母さんに言われたとおりにやめたのに、

お母さんまだ怒ってるのかな?僕はどうしたらよかったんだろう?』

と、息子としては非常に混乱していたことと思う。

 

要はわたしは子どもを上手に叱れない人間だったのだ。

 

もともと人間関係に苦手意識があったわたしは、

思春期以降自己啓発本などを読み漁り、

伝え方や人間心理の知識はあった。

よって、学生時代や会社でも、相手を尊重しつつ必要なことは伝えられたし、

相手もそれなりの年齢以上の人なので、

こちらが気を遣っていれば問題なくいい関係を築けることがほとんどだった。

 

子どもを産むことになって、

『自分の親の対応は嫌だった、ああいう風にはなりたくない。』

という確固たる意志だけはあったし、

子育てはこうすればうまくいく、みたいな本も読んでやり方はわかっていたし、

かなり実践できていたように思う。

 

しかし、相手が自分の子どもとなると話は違った。

人の子にイライラすることはまずない。

だが、自分の子どものこととなると、

おそらくまだ母子分離ができていない状態だったので、

わたしの中の小さかった時のわたしが訴えてくるのだ。

わたしはまだ成仏してねーぞ!!!

わたしはあんなに辛かったのに、誰にも気持ちをわかってもらえなかったのに!!

わたしを差し置いて、おまえ(=息子)が幸せになるのなんて許さない!!

って自分に言われてる感じ。

 

子どもが成長するにつれて、

これをするのは良くないことだよ、と伝える場面は必然的に増える。

おそらくまともなことをわたしはしていたのだが、

叱る=罪悪感、なので叱る場面が増えれば増えるほど、

自分の罪悪感が募っていき、それがすごくすごくしんどい(死にたくなる)ので、

叱りたくない!なんで叱らせるようなことするの?!と息子を責める気持ちになっていき、

結果息子の混乱も高まっていき、

ますます叱る場面が増える、という負のループだったと思う。

 

当時は自分のトラウマが原因だとはみじんも考えたことがなかったので、

なんとか状況を打破しようと伝え方や方法などで解決しようとしていたし、

実際結構解決していてそこまで困り感はなかった。

ただ、自分のことがどんどん嫌いになっていたので、

被害者意識が強くなり、

夫や周りの人のことを素直に受け入れられなくなっていった。

 

からの、保育園での発達相談に繋がっていく。

息子の特性のお陰なのかわからないが、

自分の自責感の原因を見つられたことは大きな前進だったと感じる。

小さいわたしが成仏してくれたかどうかはまだわからないけど、

そんな小さいわたしを客観的に見つめられるようになった。

 

息子は根はやさしく素直な子だ。

ただ、先生などに良くないことをしていて注意されてもやめられないことが多い。

 

良くないことをしてしまっても、

注意されてすぐやめれば許してもらえることがほとんどだろう。

だが、わたしはやめても許してもらえなかったのだ。

謝っても許してもらえなかったのだ。

悪気はなかったのに、むしろ良かれと思ってやったのに、知らないだけだったのに、

こんなことしてなんて悪い子なんだって言われたんだ。

実際、そんなにはっきり言われたことは数回だろう。

でも、わたしは人の気持ちがわかってしまうから。

注意してくる人がわたしに向けている敵意がわかるから。

はっきり言われなくても、わたしを疎んでいる気持ちが伝わってきてたから。

 

悲しかった。

嫌な気持ちにさせるつもりなんてなかったのに。

人をこんな嫌な気持ちにするなんて、

わたしはなんて悪い子なんだろう、そう思って生きていた。

 

息子はわたしが息子を叱るときの罪悪感を感じ取っていたように思う。

叱った後の罪悪感も。

そして、息子を責めるわたしの気持ちは伝わっていただろう。

だから、良くないことをした後、

注意されてやめたのにお母さんはずっと機嫌が悪い。

1回注意されるようなことをしてしまったら、もうダメなんだ。

あ、注意された、もうダメだ、わー(パニック)。

という学習があるように思う。

 

 

トラウマは根が深いので、

とりあえず少し客観視できるようになったからOKとして、

日常生活では注意して罪悪感感じるようなら無理して注意しない。

夫もいるので、そっちに任せる。

もし、自分で注意して息子がやめたら、

「やめたからOK」「もうこの話はおしまい」と、

罪悪感を引きずらずに切り替える。

とかが対応策かなぁ。

要はカラッとできればいいんだけどねー。

 

ただ、ずーっと「自分との戦いだ!」って思って、

自分を変えよう変えようって生きてきたけど、

別に戦わなくていいんだよな~って最近気づいてきた。

これが自分なんだよな~って。

叱るの嫌なんだよ~、なんでも受け入れて(許容量はあるから!)、

みんなでニコニコ暮らしてたい、それが理想なのが自分。

だって、傷つきたくないし、傷つけるのも嫌。

 

でも、傷つくこと自体はきっと悪じゃないんだろう。

そこから学ぶことはたくさんある。

そうやって成長していく。

わたしは傷つくことが多すぎた。

THE・HSPだな、と思う(笑)

 

 

優しい社会になってほしいと思うけど、

別にHSPじゃない人達が優しくないってことでもないのだろう。

彼らにとってはそれが普通なのだから。

今価値観が変わりつつある時代に生きていて、

色々な感じ方捉え方が認められつつあることをうれしく感じている。

勇気をもらう。

わたしも今の自分を受け止めたうえで、やっぱり成長していきたい。

自分のために、息子のために。