まずは棚卸

自分らしく生きるためにまずは自分の棚卸をしてみるブログです

発達障害2

発達障害なのでは?ということになって1番困ったのが、

「息子」という1人の人格ではなく、

発達障害の子」としてみてしまうようになったことだと思う。

 

発達障害でよくあるとされる現象全てが当てはまってるように感じたし、

今までかわいいとしか思ってなかった言動も、

「こういうこと言う(する)から発達障害だと思われてしまうのかな」

などという考えが頭をよぎり、純粋にかわいいと思えなくなった。

そんな自分自身が嫌だったし、どんどん自信をなくしていったように思う。

 

保育園から相談された時に、

「え、ご家庭では困ってないんですか?(本当に?!)」

と言われた。

わたしは本当に困っていると感じていなかった。

実際、発達障害と思われる言動があるのは事実だが、

それが彼だと思って受け入れていたので、

そんな彼に伝わるように自分なりに色々工夫していい関係を作れていると感じていた。

 

ただ、わたしは自分の気持ちを人に伝えるのが苦手だったのもあり、

困ってない、ということだけ伝わり、

おそらく息子の問題行動が全くわかってなくて困ってない人、

だと思われていたように感じる。

そして、わたしがHSPかつ機能不全家庭育ちゆえに、

本物の自信がない優等生タイプだったのが災いし、

だんだん保育園の言うことが正しいんじゃないか、という思考に陥っていった。

 

そんな中、コロナが流行りだし、

リモート勤務が始まり、登園も自粛。

もともと保育園に行き渋っていたし、

わたしも保育園で息子の発達についてやり取りすることに疲れて果てていたこともあって、

結局8月末まで登園自粛していた。

 

療育は7月から再開していたので、

そっちは通っていた。

そこで、小学校のことを考えると、

そろそろ保育園に行きだした方がいいかもしれませんね。

というやんわりしたアドバイスをいただいたので、

9月から保育園に再度登園するようになった。

 

療育に行くのを息子は嫌がらなかった。

だから、保育園も大丈夫だろう、なんて考えていた。

ところが、保育園には以前にも増して行きたがらなくなっていた。

新しい担任の先生も、経験があまりないのか性格なのかわからないが、

とにかく息子の対応に困惑していて、

わたしに「どうしたらいいんでしょう??」と聞かれる事態に…。

わたしも家での対応はわかるが、

ただの母親なので集団生活での対応はわからんです…。

ただ、そういう…なんだろう、腫物を触るような態度や気持ちを、

息子は感じ取ってしまう子だから、

それで本人も不安になって問題行動に繋がってる感覚があった。

 

その辺から、保育園だけ行きたがらないのって、

保育園が合わないからでは?と思い始めた。

そういえば、わたし自身も入園式の時から合わないと思ってたし、と。

あと、療育に通う中でなんとなく思ったのが、

息子はすごく相手の人格?をみているようだ。

どーんと構えて、メンタル落ち着いてる穏やかな大人だなー。

と感じられる人にはすぐに心許して指示もすっと聞いていた。

療育の担当の先生はそういう雰囲気の方だったので、

息子には合っていたのだろう。

他にサブの先生方もいらっしゃって、

ちょっと焦りがみえる、というかなんとか息子をコントロールしよう、

みたいな気持ちが表れちゃってる人の指示には反発していた。

そういう、先生との相性みたいなものが息子には大事な要素なのだろう。

 

思えば保育園の先生方は余裕が感じられない方が多く、

保育園全体がいつもピリピリした雰囲気だった。

園児をきつく叱っている場面も何回も見た。

発表会で息子の補助に入ってくださってる先生も、

「なんでこの子ちゃんと言うこと聞かないわけ?はぁ、やれやれ」みたいな気持ちが、

透けて見える先生だったな(笑)

先生一人ひとりは悪い方ではないと思ったけど、

園の体制が良くなかったのだろう。

 

ただ、その時点でも自分から転園を考えるまでは至らなかった。

そもそも保育園は自由に転園できるわけでもない。

だが、療育の先生方にたくさん相談に乗っていただき、

コロナ過でリモートワークになっていたこともあって、

幼稚園への転園はどうですか??と提案していただいて、

一気に「それだ!」となった。

 

そこからは、すぐに近所の幼稚園を調べて、

教育理念に共感できるところがあったので息子と見学に行き、

ちょうど新入園の申込時期だったので、

その流れに乗って申込→面談。

で、11月には新しい幼稚園に通いだした。

我ながらなかなかの行動力だったと思う!

 

転園してもうすぐ半年経つ。

息子は休んだのは1日だけ。

もちろん保育園と違って保育時間や保育日数がだいぶ少ないのだけど、

こんなに違うものかと思う。

 

本人は「保育園の方がマシだったよ」って今でも言う(笑)

わたしからみたらそんなことないけど、

きっと本人の中では本当にそんな感覚なんだろう。

実際、転園して1番良かったとおもっているのはわたしだ。

わたしは保育園で”発達障害の子””どう扱っていいかわからない子”という目で、

見られる息子を見ているのは辛かったから。

 

息子もわたしも変わってない。

だけど、環境を変えてわたしはとても幸せになった。

 

もう卒業になってしまったのだけど、

地域の療育の先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、息子のことで悩む間、

色々な本を読んで知識が増えたり、

自分自身を見つめなおして価値観がアップデートできたことは、

これからのわたしの人生にとても価値があるものになった。

そういう意味では保育園に感謝している。

 

今息子は年長、就学前最後の1年。

小学校は多分公立の普通級に行く。

そこで、前の保育園のような対応だったら、どうするのか?

心配はある。

でも、そこは考えてもわからん。

勉強は好きだから、意外と小学校の方が合う可能性もあるし、

先生との相性も大事だろうし。

つらいなら無理に行かなくても、勉強は家でもできるし、

友達とは公園で会えるし、今は選択肢がたくさんあるんだ。

 

だから、必要な準備はしつつ、

過度な心配はいらない。

息子もわたしもこの1年でたくさん成長するだろうし。

入学前最後の1年を親子で思いっきり楽しみたいと今は感じている。